Monday, February 19, 2007

誇りと責任 (2007/02/17)

このごろの新聞は社会面の広告が お詫び広告で、埋まることが多くなりました。 時には第二社会面の下まで、お詫び広告で埋ります。(第二社会面というのは、社会面の前のページのこと)

お詫びの内容は、商品の不良、異物混入、賞味期限切れ、製造不良などなど: 保険料の取り過ぎ、未払い: 機器不良、大型トラックから ガス湯沸し器まで これもいろいろ。 まぁ、世の中 こんなに不良品や間違いが多いのか と驚くほどの数です。

これも、元は単純で 働く者が 責任感を持って仕事をしていないからです。

自分の仕事に誇りと責任を持てば、こんなことは絶対に起きるはずがないのです。

トヨタ自動車が 以前、仕事の拡大で 熟練工が減り、季節労働者などに仕事を任せて そのため 不良品が出た、と説明していましたが、季節労働者であろうと、パートであろうと、自分の仕事に誇りと責任を持っていたら こんなことは起きるはずがないのです。

日本人は 何時から 自分の仕事に誇りを持ち、責任を持つことを 捨ててしまったのでしょうか。

少なくとも 私が現役のときは これを捨てたことはありませんでした。

自分の仕事、自分の会社に みんな誇りを持っていました。

時代が変った、という一言で済む問題ではないと思います。

これが、最近の日本や日本人をダメにしている 大きな一因だと思うからです。

三菱ふそうトラック、雪印、パロマ、リンナイ、不二家と 大型不祥事件は後を絶ちません。

私のように、問題を起した企業の製品を買わなくなる人は かなり多いと思いますから、それこそ 会社にとっては存亡の危機に直面することになる筈です。

それでも、一時的な逃げ、あるいはお金欲しさに 問題を隠蔽する企業が多くなったことに 危機感を感じます。 お金万能時代なのでしょう。

利益第一なのか、余計なお金を 少しでも出したくないのか 判りませんが、かなりの企業が お詫び広告を出している現状に、斜陽日本の現実を見る思いがします。

阿部基冶    (07/02/17受信)

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