Tuesday, February 13, 2007

ご無沙汰しました (2007/02/10)

硫黄島のことでは山田さんからメールをいただきましたが、著者の秋草さんが通信兵だったので、命拾いできたのではないかと、いう点で二人の意見が一致しました。

それにしても、「死守せよ」という軍令部の命令は一体なんでしょうか。 食料も弾薬もない兵隊に対して言える言葉とは到底思えません。

井上氏からのメールで ルーズベルトが大東亜戦争を挑発した全面的な責任者で 日本に責任が無いとの指摘があり、「真珠湾の真実」 R.B.スティネット著の本のことが上げられていたので、本を読みました。

これだけ読むと、1940年{昭和15年}から アメリカは 日本の外交文書・海軍の文書の暗号を解読し、戦争の開始から真珠湾の攻撃まで 全て知っていたことは明白です。  真珠湾に行く過程で、南雲艦隊が完全無線封鎖をしていたので奇襲が成功した と今まで言われてきたのが、実際は 無線は多数打たれており、 空母の位置まで正確に把握されていたことに驚きました。
また、1940年作成のマッカラム覚書に従って 日本が対米戦争を起すように仕向けたことも判ります。 

ルーズベルトは ドイツの起した第2次世界大戦に国民の90%が参戦を反対している現状を打開し、対英援助、自由主義社会をまもるため、日本に「大東亜戦争」を起させるようにもっていったことが良く書かれています。

意外なのは、マッカラム覚書がそんなに異様なものではないことです。

海軍情報部の極東課長だったかれが、日本が対米戦争を起しやすくなる要素としてあげたもので、参考までに列記します。

1、太平洋の英軍基地 特にシンガポールの使用について 英国との協定締結
2、蘭領東インド{現インドネシア}内の基地施設の使用 及び補給物資の取得に関するオランダとの協定締結
3、中国 蒋介石政権にあらゆる援助の提供
4、遠距離航行能力を有する重巡洋艦 1個戦隊を 東洋、フィリッピンまたはシンガポールへ派遣すること
5、潜水戦隊2隊の東洋派遣
6、ハワイ諸島にいる米艦隊主力の維持
7、日本の不当な経済的要求、特に石油に対する要求を オランダが拒否するよう主張すること
8、英国が日本に対して押し付ける 同様な通商禁止と協力して行なわれる、日本との全面的な通商禁止

小生の言いたいのは 日本は満州事変・シナ事変と中国侵略を進め、国連を脱退し三国同盟を締結したことは、明らかに世界の平和の侵略であり、脅威であったことです。  枢軸国対欧米諸国との対立でした。

中国の蒋介石政権をアメリカが援助していたことは周知の事実です。

そして、三国同盟を結んでも、北部仏印へ進駐しても、アメリカは動かないと、松岡外相は信じ、発言していました。

アメリカの 中国からの日本軍全面撤退の要求に対し、東条陸相が 「中国で亡くなった20万の慰霊に申し訳ない」 と拒否したことは有名です。  そして、20万どころか 310万人も殺す結果を生みました。

そうした前提があって、ルーズベルトは戦争になるよう仕向けたのであって、ルーズベルトが100%大東亜戦争の責任者であるとはいえない と思います。

勿論、戦争を起した責任の何%かは 彼の責任はあります。

そして、真珠湾の敗北を 海軍キンメル提督と陸軍ショート将軍に押し付け、降等までさせた彼のひどさは論外です。

暗号を解読しながら ハワイの彼等には見せず、住民を含む3千人近くの人を爆撃で殺しても平気だった神経は 異常とも思えます。

暗号解読を知られぬように、自国民を犠牲にする神経の持ち主も 戦争の終わる前に急逝したため、真実は闇のなかです。


それでも、満州事変から1945年の降伏までの間の戦いで、ルーズベルトがその戦争の責任を問われたら せいぜい10%とか20%とか、そんなものではないでしょうか。

日本が 欧米諸国並みに大国と思い、満州を基点に領土拡大を図ったのが そもそもの間違いと思います。

それと日本の外交政策のまずさは 鎖国の影響でしょうか。  全体の動きが読めない、思い込みで仕事をする、駆け引きをすることなど考えてもいない ように思えます。
ALOHAさんの言うように、害務省なのです。

松岡洋右がその典型でしょう。  もし、吉田茂が外務大臣だったらどうなったかと思います。 「もし、たら」は言ってもどうしようもないことですがー。

それにしても、アメリカの大統領は戦争がお好きなようで、ベトナム・中東とよくおやりになります。

日本は62年平和を守ってきましたが、まだ近隣諸国は 日本を好戦的な国だと思っている節があります。  たまには 外務省あたりが ビシッと言ってもらいたいですが、害務省では無理ですかね。
(07/02/10)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home